『オーラの発表会』(綿矢りさ) 集英社
 発売:2021年08月26日 価格:1,540円(税込)

大学1年生の海松子(みるこ)は他人に興味を抱いたり、気持ちを推しはかったりするのが苦手。趣味は凧揚げ。特技はまわりの人に脳内でちょっと失礼なあだ名をつけること。友達は「まね師」の萌音、ひとりだけ。なのに、幼馴染の同い年男子と、男前の社会人から、気づけばアプローチを受けていて……。『インストール』での鮮烈なデビューから20周年を迎えた著者が描く、他人の気持ちを読めない女子の、不器用で愛おしい恋愛未満小説。

【著者プロフィール】

1984年、京都府生まれ。高校在学中の2001年に『インストール』で「第38回文藝賞」を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で「第130回芥川賞」を受賞。19歳11か月での受賞は、現在まで史上最年少記録となっている。2012年『かわいそうだね?』で「第6回大江健三郎賞」を、2020年には『生のみ生のままで』で「第26回島清恋愛文学賞」を受賞。9月28日には、コロナ禍の2020年の自分を見つめた『あのころなにしてた?』を刊行予定。

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